佐賀県の年齢別農業従事者

 佐賀県内の女性農業従事者は1万592人(2015年農林業センサス)で、全体の44.2%を占める。農業経営の基盤強化が求められる中、農作業を世帯主と共同で担うだけでなく、生産規模拡大や、加工・販売まで一貫して行う「6次産業化」など経営多角化で力を発揮する事例が増えている。

 5年に1度の農林業センサスでは、15年調査から男女別の経営者数と経営方針決定への関与を尋ねる項目を追加。それによると、佐賀県内の女性経営者は942人で全体の6.1%にとどまっている。一方、女性が経営方針決定に関わっている比率は49.3%と半数に迫り、全国的にも同様の傾向が見られる。

 県農産課の金澤智寿子副課長は「女性が単なる“お手伝い”ではなく、加工や販売、別部門の作物栽培など、より高度な形で農業に関わるようになったことの現れだろう」と指摘する。

 一方、「若いころは出産子育て、後々は家族の介護に追われる。女性が輝くと言っても、その期間は限られる」といった声も。センサスで農業従事者数の男女比をみると、44歳以下では圧倒的に女性比率が低く、50歳以上で均衡し、再び65歳以上で差が広がり始める。

 金澤副課長は「家族協定を結んでパートナーの労働を賃金で評価したり、家庭内での役割分担を見直す必要があるのではないか」と話している。

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