旧家伝来の宝物を一堂に集め、土蔵の2階に展示室を設置した深川純治さん。壁に掛けている書は副島種臣揮毫の「佳眺楼」=小城市小城町

■土蔵改修し展示室に 副島種臣の書など200点

 国登録有形文化財などに指定されている小城市小城町の深川家住宅「揚羽蝶(あげはちょう)」に22日、旧家伝来の宝物を集めた展示室がオープンする。幕末期から終戦直後まで深川家一族が実際に使用した有田焼製の食器類など、佐賀の小京都で一世を風靡(ふうび)した旧家の史料的価値のある約200点が並ぶ。

 深川家は今年6月から週3日限定ながら約1年ぶりに再開し、古民家内部の見学や食事の提供、小物類の販売などで県外を中心に多くの観光客を集めている。オーナーの深川純治さん(70)=福岡県北九州市在住=は「土蔵には先祖代々が日常的に使っていた品々が残っており、これらを紹介することで小城に残る旧家について理解を深めてもらえるのでは」と展示室の設置を決めた。

 展示室は土蔵の2階部分を改修。紹介する史料は、実際に家族で使っていた有田焼の食器のほか、慶祝時だけ使う漆器類など装飾が細かく施された品々を並べている。また、酒造会社経営などで明治時代に財を成して買い集めた書画などを一定期間で入れ替える予定で、当日は、明治新政府の偉勲・副島種臣揮毫(きごう)の「佳眺楼」などを飾る。

 観覧は毎月第2日曜午前10時から午後4時まで。希望者は事前予約するか開館時に係員に申し出る。22日は午後1時から落語「柳家小せん独演会」を予定している。問い合わせは深川家、電話0952(73)1166。

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