フィリピンでの自身の活動について紹介する山路健造さん=白石町の佐賀農業高校

■農業で海外協力「挑戦」を、意義や難しさ佐賀農高生に紹介

 国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊経験者が高校生に活動紹介する講演会が20日、白石町の佐賀農業高であった。フィリピンで2年間、有機農業推進や環境改善などの町おこしに関わった山路健造さん(31)=大分市=が全校生徒約350人を前に、自身の活動や国際協力の現場で活動を継続する難しさを語った。

 山路さんは新聞記者として佐賀に赴任時、国際協力団体と出合い退社。今月上旬までフィリピンで2年間活動した。

 山路さんは「七つのサヤン(=もったいない)の改善に取り組んだ」と自身の活動をまとめ、ミミズで堆肥作り▽ココナッツオイルで住民の生計向上▽木酢作りで有機農業推進とごみ削減-など、立ち上げた計画を説明した。

 ところが、コンポスト場の管理者交代や計画の遅れなど次々に問題が発生したといい、「結果は残せなかったが、種まきはできた」と振り返った。「自分は農業の専門知識がなかったが、皆さんにはある。ぜひ海外でも農業課題に取り組んで」と呼び掛けた。

 同校は本年度、国際的な人材を育成する文科省のスーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定されている。24日からは約1週間、2年生16人が現地研修でベトナムを訪問する。ベトナムに行く農業科学科の田中光さん(17)は「事前に勉強したベトナムの農業事情との違いを考えながら聞いた。現地では農家の問題を聞き、解決策を考えるのが楽しみ」と話していた。

このエントリーをはてなブックマークに追加