1218年創建と伝えられる唐船城跡。鳥居の先の階段を登ると、本丸跡につながる=有田町山谷

■2年後は築城800年

 日本で初めての磁器が、有田で焼かれて400年。町内にはその倍の800年近い年月を経てきた城跡がある。有田町山谷の唐船城跡は、鎌倉時代の建保6(1218)年の築城と伝えられる。

 水軍で知られる松浦党の一派で、平安時代からこの地を領有した有田氏の居城。船形の丘陵地に築かれている。江戸時代に廃城になったが、本丸やのろし台の跡などが残っており、歴史ロマンを感じさせる。

 春には桜やシャクナゲが咲き誇る花の名所としても知られ、多くの観光客らが散策したり、花の下で弁当を楽しむ姿が見られる。城跡の最高部にあるのろし台跡は、展望施設として整備され、遮る物がない景観を楽しめる。

 2年後の築城800年を契機に、地区の盛り上げを図ろうと、住民有志が昨年、「唐船城下・仕掛隊三ツ星館」を立ち上げた。地元産の食材を使った食品を開発し、地区に伝わる山谷浮立や、地元の田植え歌を次の世代につなぐ取り組みを続けるとともに、地元の農産物などを販売する「山海市」も開催した。三ツ星館では、今後も唐船城を舞台にしたイベントなどを展開する。

=わがまち未来形= =移動編集局 有田=

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