有田焼創業400年を祝った記念式典。山口隆敏有田町長(中央)が今後の町づくりや人づくりに生かすことを語った=西松浦郡有田町の※炎の博記念堂

 佐賀県を代表する伝統工芸品、有田焼の創業400年を祝う記念式典が22日、西松浦郡有田町の※炎の博記念堂で開かれた。町内の中学生による有田焼への思いを込めた「先人への宣誓」などがあり、出席者は伝統の技を受け継ぎ、発展させる決意を新たにした。

 式典には山口隆敏町長や山口祥義佐賀県知事、県内外の窯業関係者ら約360人が参加、秋篠宮家の長女眞子さまも出席された。

 山口町長は「450年、500年に向けて歴史を顕彰し、町づくりや人づくりに生かしていく」とあいさつした。眞子さまは有田焼が江戸時代に欧州の王侯貴族を魅了したことなどを挙げ「これからも魅力的な作品が作られ、有田焼が世界中で愛され、輝き続けることを願います」と話された。

 国重要無形文化財保持者(人間国宝)で地元の陶芸家、井上萬二氏(87)は「陶芸の道、その心」と題して記念講演を行った。

 式典に続く記念レセプションでは、関係者ら25人が登壇して鏡開き。乾杯で節目の年を祝った。

 式典後、山口知事は「新ブランド開発など、有田焼関連で取り組んだ事業が盛り上がっている。点で終わるのはもったいない」と、今後も有田焼関連事業を推進するとし「県の誇りとして、県民に大事に使ってもらいたい」と期待した。

 人間国宝の十四代今泉今右衛門さん(53)は、先人たちへの感謝を示し「常に時代に正面から挑み続ける姿勢を持ち続けることが大事」、十五代酒井田柿右衛門さん(48)は「海外を含めたつながりを大事にし、次の時代の焼き物を探っていく」と、共に新たな作陶への決意を語った。

 有田焼は豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に連れてこられた朝鮮半島出身の陶工、李参平が、1616年に現在の有田町泉山で磁器の原料となる陶石を見つけたことから始まったとされる。

※「炎」は品の口がそれぞれ火

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