「子どもがほっとできる関係を築いてほしい」と呼び掛ける高垣忠一郎さん=佐賀市のKTC中央高等学院

 不登校など苦悩する子どもとの向き合い方をテーマにした講演が、佐賀市のKTC中央高等学院佐賀キャンパスで開かれた。不登校の相談支援を40年続けてきた臨床心理学者の高垣忠一郎さんが、子どもにとって生きづらい時代に自己肯定感を育むためのアドバイスをした。

 不登校や高校中退者の通信制高校の卒業をサポートする同学院が、県内の教員や保護者に呼び掛けて開いた。

 高垣さんは、不登校が増えた背景には、学校教育の目的が「人間を育てる」から「人材を育てる」に変化したことがあると指摘する。「勉強、勉強と追い立てられる子どもたちは、高速道路を無理して走り続けているようなもの。サービスエリアのようなほっとできる環境を大人がつくらないといけない」と話した。

 また、子どもは親を思う故に、いじめに遭っても心配させまいと相談できず、不登校になれば期待に応えられない自分の存在を否定してしまうと説明。保護者に対し、「わが子の存在がどれだけかけがえのないものか、しっかり伝え、つらいことも漏らしてもらえる関係をつくってほしい」と呼び掛けた。

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