「常磐軒」のかしわ弁当がベースの試作品を試食する町駅弁研究会のメンバーら=江北町の「枡屋」

 江北町のJR肥前山口駅でかつて販売されていた弁当を「復活」させ、町のオリジナルグルメとして売り出すプロジェクトが始動した。「駅弁研究会」を設け、計画では昔の弁当のレシピを基に復刻。町ならではの新たな名物も探し出すなど調査研究を重ね、3年がかりで事業化を目指す。

 町によると、駅北側に2002年まであった仕出し弁当店「常磐(ときわ)軒」は、列車の車窓越しにかしわ弁当を手売りしていたという。地方創生の一環として、オリジナルグルメ開発を企画した町が、食品関係の専門家や商工会に呼び掛けるとともに、一般町民からも募り、15人で「研究会」を立ち上げた。

 2回目の会合では、研究会会長を務める岸川淳さん(57)=和食店「枡屋」店主=が、常磐軒のかしわ弁当に使われていただしの配合を基に試作し、メンバーで試食。「味が薄い」「トッピングの具材に対し、かしわ飯が負けてしまう」「駅のキオスクで売れたらいいが、弁当だけを売っていくのは難しいのでは。引きつける魅力がないと」などの意見が出た。

 かしわ飯をベースにした弁当のほか、幕の内弁当、町の特産品を使った新たな弁当の3種類を開発予定。オブザーバーとして参加した山田恭輔町長は「江北は鉄道の町ということで、駅弁がオリジナルグルメになると考えた。おいしいかしわ飯というだけならどこにでもあり、できれば『完全復刻』を売りにしたい。かつて店で働いていた人たちへの聞き取りなどで情報を集め、昔を今にとどめるのも大事」と期待した。

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