鳥栖―柏 後半27分、鳥栖MF鎌田(手前)がゴールを決め、3―1とする=千葉県の日立柏サッカー場

 若き司令塔が試合を決めた。MF鎌田がチームを勢いづける先制点と、相手に傾きかけた流れを断ち切る決勝点を奪って5試合ぶりの白星に大きく貢献。攻撃を活性化した20歳は「チームとしても個人としても難しく、内容がよくない中で勝ち切れてよかった」と胸をなで下ろした。

 前半立ち上がりは足元にボールを収めながら、パスミスなどでリズムをつかめなかった。だが「いいプレーがなかったので一発を狙う」と吹っ切った。前半40分。FW豊田とのワンツーから「思ったよりうまくいった」と自賛するゴールでネットを揺らした。

 2点目は空中戦に強い絶対的エースを信じて相手の背後に走り出した。2-1に迫られた後半27分。「体力的にはしんどかったけど、トヨさんなら勝ってくれる」(鎌田)と信じて走り出し、豊田が競り勝ったボールを受けると「何も考えずに打てた」とGKとの1対1を冷静に沈めた。

 この2点には、負傷で帯同できなかった主将のMF金民友(キム・ミヌ)への思いを込めていた。「ミヌさんにはいつもお世話になっているから」。ゴール後には両手で主将の背番号「10」を作り、満面の笑顔でチームメートと喜び合った。

 今季ここまで26試合に出場して7得点。1年目の21試合、3得点を上回る成績に「気持ちの面で余裕を持てるようになってきている」と自信を見せる。

 開幕前に掲げた2桁得点にあと3点と迫った。「厳しいと思うけど、取れるだけ取りたい」と鎌田。リーグ戦を最高の形で締めくくるため、最後までゴールを目指し続ける。

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