【唐津】「兄弟」手携えて

唐津焼の第十四代中里太郎右衛門さん(59)

 有田焼と唐津焼は焼き物としての見た目は違うが、大陸からの影響という源流は一緒で「兄弟」とも言えるご縁がある。有田、唐津と分けて考えるのではなく、「佐賀県の陶磁器」として互いに手を携えて協力し、全国、世界へ発信する流れをつくっていきたい。

【武雄】大きな理想持ち

武雄陶芸協会会長の江口勝美さん(80)

 有田は佐賀の窯業界の要。記念すべき400年を有田だけでなく、唐津や武雄も含めた佐賀の焼き物を再興するきっかけにしたい。大きな理想を持ち、時代や暮らしに合う色や形を改めて追求していく時が来ている。有田とともに歩み、取り組んでいきたい。

【嬉野】抜きんでた技術

肥前吉田焼窯元協同組合理事長の江口直人さん(54)

 嬉野の肥前吉田焼も有田の窯業圏に入ってはいるが、有田は目標のような存在。他産地もセンスの光る普段使いの器を生みだすなど頑張っているが、技術的な部分では有田が抜きんでている。その自信を持ちこれからも頑張ってほしいし、ともに歩んでいきたい。

【波佐見】古いもの生かせ

製陶所跡を改装したカフェ「モンネ・ルギ・ムック」(波佐見町)のオーナー岡田浩典さん(40)

 生活食器から皇族ご用品まで幅広く400年作り続けてきたことは素晴らしい。「有田町内の古民家をカフェにしたい」という声が多いと聞く。古いものを残し生かしていこう。人の心を豊かにする観光振興に両町で力を合わせて取り組んでいければ。

【美濃】模範とする産地

多治見市美濃焼ミュージアム学芸員・原久仁子さん(45)

 有田から200年遅れて磁器を焼き始めた美濃にとって、有田のように薄く真っ白な器を作る技術はなかなか確立されず、模範とする産地だった。現在も伝統技術が続いているのは素晴らしい。今後も両産地でいい作品を生みだし、焼き物文化を育てていきたい。

【九谷】リーダー頑張れ

石川県九谷陶磁器商工業協同組合連合会理事長の吉田正一さん(58)

 3月に東京の伝統工芸青山スクエアで有田と九谷の伝統工芸士が合同で展示会を開いた。これからもお互い手を取り合っていきたいし、海外にも積極的にPRしていかなければ。日本陶磁器が生まれた有田にはいつまでもリーダー格として頑張ってほしい。

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