24日にオープンする手づくり工房なないろの豚まん。国産の素材にこだわり、利用者が販売にあたる=吉野ヶ里町

吉野ヶ里町に24日オープンする豚まんのお店手づくり工房なないろ

 ふっくらとした手作りの豚まんを提供する「手づくり工房なないろ」がオープンする。障害者の就労による自立や社会参加に取り組む特定非営利法人吉野ケ里の新事業で21日、プレオープン式典があった。地域社会との交流の場となる工房にと、支援員の牛島寿美子さん(56)は「田舎の家庭の味を楽しんでもらい、出会いの輪が広がっていけば」と期待を語った。

 豚肉、しいたけ、たまねぎ、たけのこ…。豚まんを二つに割ればずっしりと中身が詰まった食材が現れる。使用する食材や小麦粉は全て国産で生地もその日に手作り。小麦粉の生地にイカの切り身を入れて焼く「イカ焼き」も販売する。それぞれ140円。

 同法人の事業所は現在20人の障害者が通所で利用。これまで委託を受けた軽作業で収入を得てきたが、委託先を国外へ変更した企業もあり、ここ7~8年で収入が約5分の3まで減少。新事業を決定し、約3年かかって実現した。地元農家の野菜などの販売も計画しているという。

 工房では調理は職員が担当し、障害者が販売にあたる。店名の「なないろ」には障害の有無によらず、全ての人の個性が認められるよう「架け橋となる虹」の意味が込められ、看板に七色の輪が描かれた。

 プレオープン式ではテープカットや商品がふるまわれ、試食した地元の多良正裕町長は「野菜もたっぷり具だくさんでおいしい。町も応援していきたい」と笑顔を見せていた。オープンは24日。場所は三田川小学校南側。利用者の就労に合わせ平日11時から17時半で営業する。

このエントリーをはてなブックマークに追加