トークショーに出演した女優の広末涼子さん=玄海町町民会館

元気のいい踊りで式典に花を添えた園児たち=玄海町町民会館

■岸本町長魅力的発展目指す

 玄海町町制施行60周年の記念式典が22日、同町町民会館で開かれた。岸本英雄町長は、九州電力玄海原発の誘致や上場土地改良事業によって発展した町の歴史を振り返り、今後は「原発もある町」と呼ばれるような、多彩な魅力を持った町を目指していく決意を述べた。

 玄海町は1956(昭和31)年に値賀村と有浦村が合併して誕生。翌年には切木村の一部を編入した。町内に立地する原発関連の豊富な収入があり、「平成の大合併」には加わらずに単独で“還暦”を迎えた。

 式典で、岸本町長は原発について「佐賀県の中でも特に遅れていた町民生活に変化をもたらし、町の発展に大きく寄与した」と評価。急激な勢いで公共施設やインフラが整備され、70(昭和45)年からの10年間で財政規模が7倍になったことなどを紹介した。

 一方で、人口が6千人を切った厳しい現状も自ら指摘した。その上で、他の市町に先駆けて取り組み、14年度には全国2位になったふるさと納税を挙げ、「これまでは原発のある町という評価だったが、『原発もある町』という評価をいただき始めていると実感している」と強調。節目の年を、発展に向けた未来への出発点にしたいと語った。地元園児による歌や踊りの披露もあった。

■広末さんら記念トーク

 町制施行60周年の記念行事として、「シン・ゴジラ」など多彩な作品に携わる町出身の映画プロデューサー和田倉和利さんと、和田倉さんのプロデュース作品に出演した女優・広末涼子さんをゲストに招いたトークショーも開かれた。

 和田倉さんは、映画制作の苦労について「みんながやりたいと思う『理想』と、お金やスケジュールなど『現実』のバランスが難しい」と紹介。広末さんについては「想像より1歩上の表現をされる方」と高く評価した。これまで和田倉さんの4作品に出演したという広末さんは「人を笑わせるというのはどう考えたらいいのか、いい作品と出合って勉強させてもらっている」と語った。

 地元・玄海町に対し、和田倉さんは「地方に住んでいる方が幸せなんだと思われるような町になって」と呼び掛けた。

このエントリーをはてなブックマークに追加