6回広島無死二塁、菊池の左前打で、捕手大野のタッチをかわし本塁に滑り込む二走田中。ビデオ判定でセーフとなり勝ち越し=マツダ

 レギュラーシーズンと日本シリーズは別物。だが、長いリーグ戦の経験が、短期決戦の土台になっていた。高い判断力と技術が光った広島が2連勝を飾った。

 試合が動いたのは1-1の六回無死二塁。菊池はバントの構えを見せながら4球目をバスターした。打球が遊撃手の脇を抜けると、河田三塁コーチは二塁走者の田中に本塁突入を指示。「通常はあのタイミングなら止めたかもしれないが、無死でも回すところは回すと言っていた」。一度アウトとされたが、リプレー検証でセーフに。これで流れが傾いた。続く丸のバントを処理した増井が一塁へ悪送球する間に1点を加えるなど、この回一気に4点を奪った。

 菊池のバスターも丸のバントも自主判断によるもの。菊池は「バントのサインだけど、シーズン中も割り切ってやっていいと言われていたので」と言い、丸も「判定が変わり流れが来たように感じたので、余計にやろうと思った。ノーサインでバントをしたのは今季初めて」と明かした。

 25年ぶりの頂上決戦でも「カープの野球」にぶれはない。「(足技の)意識というより、今までやっていたことができているだけ」という田中の言葉が全てを表している。【共同】

■われわれの野球できた 広島・緒方監督

 昨日、今日とカープの野球ができた。上位打線がしっかりつないで、ビッグイニングができた。野村がいい投球をして、その後の投手もしっかり投げた。それを引き出した石原のリード。素晴らしいバッテリーだった。

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