児童養護施設で暮らす子どもたちに「夢を持って」とエールを贈る中川マリーさん=佐賀市の県国際交流プラザ

 人種差別問題を考える「著名人から学ぶ多文化共生セミナー」の講演会が16日、佐賀市の県国際交流プラザであった。日本人の母とセネガル人の父を持つファッションモデルの中川マリーさん(27)が、肌の違いから壮絶ないじめを受けた体験を告白。「生まれてきた環境のせいで苦しむ子どもたちを支援したい」と呼び掛けた。

 幼少期から肌の違いでいじめに合っていた中川さんは、同級生から仲間外しにされ、熱湯をかけられるなど暴力にさらされたという。モデルになっても、黒人系であるためにオーディションを受けられないなど差別を受けた。

 中川さんは、2014年に児童養護施設を訪問するボランティア団体「ランド・オブ・ドリーム」を設立した経緯も紹介。中川さんは、児童虐待などで苦しむ全国の子どもたちの境遇と、幼少期からのいじめや差別に苦しんできた自分とが重なり合うようになったという。「ドリームプロジェクト」と銘打ち、子どもたちにダンサーや写真家、DJなどの職業体験をさせる活動に触れ、「そんな境遇にある子どもたちに、夢を持つことの大切さを伝えていきたい」と語った。

 県国際交流協会が主催し、約70人が聴講した。

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