■快適学習へ環境整備 災害時避難も考慮

 老朽化して「臭い」「汚い」「暗い」と子どもたちに評判の悪い公立学校のトイレ。鳥栖市の小中学校も例外ではなく、改善を求める声の高まりを受けて、市は今後4年間で約6億円をかけて全ての小中学校のトイレを洋式化する。学校が災害時の避難場所になることも考慮した。

 全国的に学校のトイレを洋式化する動きが加速する中、9月上旬、小中学校PTA連合会が橋本康志市長宛てにトイレ改修の要望書を提出した。要望書によると、ほとんどの学校が築30年以上で「トイレは異臭がひどく非常に環境が悪い」とし、家庭は洋式トイレが一般化していることから「和式便器を使用できず、学校での排便を我慢している子どもがたくさんいる」と指摘した。

 市議会も9月定例会で学校は災害時の避難場所にもなっていることに触れ、「和式トイレでは体の不自由な人が不便な思いをする」として早期改修を求める決議をした。

 こうした流れを受けて、市教委は校舎の大規模改修に合わせてトイレを改修するこれまでのやり方を、トイレ改修のみを最優先事項として推進する方針に転換した。

 計画では築8年の弥生が丘小と、改修が終わった田代中を除く10小中学校(小学校7校と中学校3校)の普通教室棟と体育館のトイレを改修する。大便器600基をすべて洋式に取り換え、小便器380基や汚水管などを更新。合わせて床や壁なども整備して、悪臭への対策も図る。

 第1弾として12月補正予算で鳥栖、旭、若葉の3小と基里中の改修工事設計費1千万円を計上した。2019年度までには全校の改修を終える予定で、総事業費6億2千万円を見込んでいる。市教委は「きれいなトイレにして、快適な学習環境を整えたい」としている。

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