Q.先日、夜バイトしていたスナックに勤務先の部長が飲みに来て、私が会社に黙ってバイトをしていることがバレてしまいました。会社からは「就業規則違反だから辞めてもらう」と言われました。これってアリ?

A.就業規則には、例えば「在職中は会社の職務に専念し、他に勤務してはならない」といった定めがよくあります。ただ、このような規則が定められている趣旨を考えてみますと、会社以外のところで勤務されると会社の業務に支障が生じて、まぁ堅く言えば「しっかり仕事をします」という会社との約束(契約)を破ったということになるわけです。

 じゃあ会社の仕事に差し支えない程度のバイトならどうなんでしょう? 過去の裁判例を見ることにしましょう。

 まぁ、その程度ならいいじゃないか、という判例としては(1)病気休職中の女子工員が10日間、1日2、3時間工場を手伝った(2)会社の就業時間前の毎朝2時間、父親経営の販売店の新聞配達をした(3)夜間や土曜日の語学学校の講師や土曜教室-などがあります。

 では逆に、仕事に支障をきたしたとされる兼業の例を紹介すると(a)保安業務に従事する者が29日間他の会社のクレーン捲きなどの雑役工に本雇用された(b)タクシー運転手がダンプカー1台を買い、他社の土砂運搬業務に従事した(C)夕方6時から真夜中0時までのキャバレー会計係-などです。

 このように見てくると、会社がこの相談者をクビにできるためには、このバイトが会社に対して実害を生ぜしめたかを証明しなければならないということになり、もしこのバイトが夜中にまで及ばず、疲労も軽いようなものであればクビにはできにくいでしょうね。

(弁護士 前田和馬・佐賀市)

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