74年ぶりに里帰りした鉦(右奥)の音が響く中、奉納された獅子舞=鳥栖市藤木町の宝満神社下宮

 鳥栖市の重要無形民俗文化財「藤木(ふじのき)の獅子舞」が23日、同市藤木町の宝満神社下宮(しもみや)で奉納された。太平洋戦争中に金属供出され、74年ぶりに里帰りした鉦(かね)3丁が高らかに打ち鳴らされる中、唐子風の衣装をまとった子ども2人が2頭の獅子と勇壮な舞を披露した。

 秋の実りと無病息災を祈願する伝統芸能で、江戸時代に始まったとされる。「獅子つり」と呼ばれる子役はルンビニ幼稚園の手島蓮斗君(6)と齋藤功之介君(5)が担当。激しく動き回る雄、雌2頭の獅子を巧みに操り、観客から盛んな拍手が送られた。

 戦争で供出された鉦は江戸時代後期に作られたもので、12年前に長崎県諫早市内に保管されているのを確認後は、奉納前に一時借用してきた。保存会の徳渕勲会長は「やっと鉦が私たちの元に帰ってきて、奉納の喜びもひとしおです」と話していた。

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