信用調査会社の東京商工リサーチ福岡支社がまとめた九州・沖縄の2015年度小売業売上高ランキングによると、佐賀県内はディスカウントストアのダイレックス(佐賀市)が8年連続でトップだった。売上高は前年度比13・6%増の1638億2900万円で過去最高を更新。積極的に出店を進め、九州・沖縄全体でも順位を一つ上げて6位に入った。

 ダイレックスは親会社のサンドラッグ(東京)と連携し、15年度はドラッグストアの併設店など19店を新たに出店。既存店の改装も進めて食品や日用雑貨の販売を伸ばし、旧運営会社を吸収合併した08年度以降、8年連続の増収となった。

 2位はスーパーモリナガ(佐賀市)で、前年度比3・0%増の170億円。原価上昇に伴う生鮮や加工食品の値上げが定着してきたためで、前年度4位のAコープ佐賀(同市)が22・2%増の152億3700万円を売り上げ、3位に浮上した。前年度3位のあんくるふじや(同)は1・0%減の135億4900万円で順位を一つ落とした。

 ランキングは、九州・沖縄に本社を置く小売業のうち、15年4月~16年3月期決算で年間売上高(単体)が50億円を超える企業を集計。ガソリンスタンドやメーカー系自動車販売会社のほか、売上高を公表していない企業などを除いた。

 県内のランクイン企業は7社で、社数や顔ぶれは前年度と同じだった。競合激化などで3社が減収となったが、7社の総売上高は10・6%増の2342億6200万円とアップ。ダイレックスがけん引し、1986年度の集計開始以来、最高となった。

 九州・沖縄全体では、前年度より3社多い153社がランク入り。84店を新規出店したコスモス薬品(福岡市)が3年連続トップで、売上高は9・8%増の4084億6200万円だった。

 ランキングを見ると、売上規模が大きくなるほど増収企業の割合が高くなっている。東京商工リサーチ福岡支社は「依然として消費者の購買意欲が上がらない中、店舗を増やして仕入れコストを抑え、低価格戦略を打ち出す大手の寡占化が強まっている」と分析している。

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