北海道根室市の花咲港に水揚げされたサンマ=9月

 全国水揚げの約半分を占める北海道東部のサンマ漁が、昨年に続き不振となっている。8月は日本近海へのサンマの来遊が少なく、相次いだ台風も出漁に影響した。9月中旬から漁獲が増えたものの、水揚げ量は、過去40年で最低水準だった昨年並みで推移している。

 サンマは近年、資源量が減少。また、冷水域を好むサンマが、海水温が高くなっている日本近海を避け、より沖合に移動している。サンマ水揚げ量6年連続日本一を誇る根室市の花咲港では、漁船の男性船長(38)が「漁場が遠い。ロシアの臨検も気に掛かり、出漁の意欲を失う」と話した。

 台湾や中国の漁船による公海での「先取り」が漁獲量減少の背景とする説もあるが、関係者は海水温が高い日本近海に魚群が来ないことが今年の不振の主因とみている。

 全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま、東京)によると、昨年の全国水揚げ量は約11万2260トン。1976年に10万トンを下回って以来の大不漁となった。

 漁業情報サービスセンター(東京)によると、道東4港(花咲、霧多布、厚岸、釧路)の水揚げ量は9月下旬ごろようやく昨年並みに追い付き、10月23日時点で計約4万7千トンになっている。【共同】

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