学徒動員中に亡くなった同級生を追悼するため集まった旧制唐津中学の第46期生たち=唐津市の唐津東高校

 太平洋戦争末期、学徒動員先で亡くなった旧制唐津中学の生徒3人の追悼式が25日、唐津市の唐津東高校であった。同期生たちは毎年、命日に集まり亡き学友をしのんできたが、88歳の米寿を迎えて参加者も少なくなり、今年で最後になった。

 集まったのは1945年卒業の第46期生で、長崎県大村市の軍需工場に動員されていた44年10月25日、B29の爆撃に遭った。4年1組の加藤達三さんと平田龍彦さんが亡くなり、3カ月後には2組の近藤薫郎さんが病死した。

 式は学校敷地内にある慰霊碑の前で行われ、10人が参加した。黙とうをささげて校歌を歌った後、代表して野副豊さん(88)があいさつ。「卒業して70年、この年になるまで、遠くは関東や関西からよく集まってくれた。みんなで顔を合わせるのも今年で最後になったが、戦争で死んだ3人も喜んでくれたと思う」と話した。

 慰霊碑は戦後しばらくして同期生たちが建て、9年前に同校が唐津城のそばから松浦川沿いに移転した際に一緒に移された。追悼式はこれまで同期生だけで続けてきたが、戦争の記憶の継承のためにも、同窓会で受け継いでもらうよう要望している。

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