常翔学園―佐賀工 前半、突進する佐賀工・小柳=花園

 第96回全国高校ラグビー大会第3日は30日、東大阪市の花園ラグビー場で2回戦16試合が行われ、県代表の佐賀工は常翔学園(大阪第2)に0-31で敗れ、3回戦進出はならなかった。

 佐賀工は前半、一進一退の攻防で常翔学園と互角の戦いを繰り広げた。しかし、24分と27分にトライを奪われると、後半も3トライを与えるなど自陣での防戦一方となり、無得点に終わった。

 Aシードの東福岡は20トライを奪い、1試合の大会最多得点記録を更新する139-0で浜松工(静岡)を退けた。従来の記録は、第80回大会で佐賀工が砺波(富山)を相手に挙げた137点。

 前回覇者でBシードの東海大仰星(大阪第1)は光泉(滋賀)に61-5で圧勝。桐蔭学園(神奈川)御所実(奈良)のAシード勢も順当に勝ち上がった。

 日本航空石川はBシードの国学院栃木と19-19で引き分け、抽選により3回戦進出を決めた。

 このほかのBシード勢では常翔学園(大阪第2)深谷(埼玉)石見智翠館(島根)などは勝ち進んだが、3大会ぶり出場の秋田工は報徳学園(兵庫)に敗れた。

【評】常翔学園31-0佐 賀 工

 佐賀工は体格で上回る常翔学園の鉄壁の守備に阻まれ無得点。相手に5トライ3ゴールを奪われ力負けした。

 前半、佐賀工はたびたび敵陣へ攻め込み、常翔学園とボールを奪い合う攻防を繰り広げた。しかし24分、自陣22メートル付近でのラックを起点に相手にサイドへ展開され先制のトライを奪われると、27分にもハーフウェイライン付近から相手FBに一気に突破された。

 後半は開始早々にトライを許した後、自陣で相手を食い止めていたが、終盤の23分と28分にもトライされ、力尽きた。

 ▽2回戦

常翔学園(大阪第2) 31(14―0)0 佐賀工

             (17―0)

■序盤の好機生かせず

 雪辱をかけた戦いは、白熱しながらも悔しい結果となった。佐賀工はBシード校の常翔学園に0-31の完封負け。仁位岳寛監督は「どちらが先に点を取るかで流れは違っていた。前半途中まで守備が頑張っていたが、攻撃でチャンスを生かせなかった」と無念さをにじませた。

 佐賀工にとって常翔学園は、第91、92回大会で敗れるなど、いまだ勝利がない相手。ただ、ことし8月の練習試合では終了間際に逆転されての1点差負けとほぼ互角に戦っており、佐賀工フィフティーンに苦手意識はなかった。「今度こそ絶対勝つ」と気合をいれて臨んだ試合だった。

 序盤は、動きが硬くミスが目立つ常翔学園を脅かした。5分すぎにはFB松本純弥が前進し、パスを受けたSO龍野光太朗がキックで突破を図る先制の好機もあった。相手BKに読まれ惜しくも逃したが、勝機も十分にうかがえた。

 しかし、終盤、崩された。24分、自陣ラックから常翔学園のナンバー8安田の突進を受けた後、サイドにパスをつながれ先制トライを献上。リズムは乱され、3分後にはスクラムから再びトライを与えてしまった。

 後半は、常翔学園の縦の攻撃に押された。自陣で守る時間が増え、CTB小柳琢登らが果敢に抜け出そうとしたものの、あと一歩のタイミングで相手タックルに倒され、好機をつくれなかった。

 夏に比べ相手の体が大きくなっていたと感じた龍野主将。「うちもフィジカルアップを図り、体で負けないようにしてほしい」。果たせなかった「8強以上」を下級生に託し花園を後にした。

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