佐賀にゆかりが深い、曲師の沢村豊子さん(提供)

浪曲師の玉川奈々福さん(提供)

師匠の代演を務める沢村美舟さん(提供)

 浪曲師の玉川奈々福さんによる浪曲会が11月4日午後7時から、佐賀市松原のシアターシエマで開かれる。三味線を弾く曲師は、幼少期を武雄市北方町で過ごした沢村豊子さん(79)の弟子が務める。「佐賀劇場」(佐賀市材木、1966年閉館)で浪曲会が開かれていたことが縁となり、市内の有志が企画した。明治以降、大衆文化として開花した「語り」の芸能を披露する。

 浪曲は「浪花節(なにわぶし)」ともいわれる。浪曲師が、物語や登場人物の心情を歌う「節(ふし)」と登場人物のセリフを語る「啖呵(たんか)」で演じ、三味線で伴奏する。玉川さんは、1995年から曲師の門をたたき、2001年に浪曲師として活動を始めた。古典に励む一方、多数の新作浪曲も書き上げ、披露している。

 沢村さんは、11歳の頃、佐賀市にあった佐賀劇場の楽屋で三味線を弾いていたところを浪曲師に見込まれ、その後上京した。唐津市相知町出身の演歌歌手で浪曲師時代もあった村田英雄(1929-2002年)の三味線も弾くなど、佐賀県にゆかりがある。

 沢村さんは10月上旬に手首を骨折したため、今年4月にデビューしたばかりの弟子の美舟さんが代演することになった。

 画家で発起人の塚本猪一郎さんは「浪曲師の間では、『佐賀劇場は黒字になる』と言われていたそうで、昔、佐賀の人は浪曲が好きだったのかなと感じている。浪曲ってなんだろうと思っている人にも来てもらえれば」と話す。チケットは前売り2500円、当日3千円。問い合わせはシアターシエマ、電話0952(27)5116。

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