バレーボール女子の日本代表監督就任が決まった中田久美さん

 バレーボール女子の日本代表監督を女性が務めるのは1982年以来となる。バレーが初めて五輪で実施された64年東京五輪で日本は優勝した。次は2度目の東京開催。記者会見では「感慨深い。金メダルから始まった競技だし、次も東京での五輪なので、責任重大」と緊張気味だった。チームは来春から始動する。

 15歳で代表入りし、セッターとして長く活躍。84年ロサンゼルス大会で銅メダルを獲得するなど日本女子バレー初の3大会連続五輪出場を果たした。中学3年で175センチもあった長身を見込まれ、女子代表監督を長く務めた故山田重雄氏から「世界に通用する大型セッターを」と司令塔に抜てきされた。当時日本リーグの強豪だった日立の主力としてもプレーした。

 引退後はテレビ解説やモデルも務め、華やかに活躍した。転機は2007年。父博秋さんががんで死去し、人生を見つめ直した。勝負の世界に戻ることを決め、イタリアへコーチ修業に出た。

 12年に女子の久光製薬監督に就任すると最初のシーズンにプレミアリーグ、全日本選手権、全日本男女選抜大会を制する3冠を達成。「勝ち続けること」をチームに課し、就任4シーズンでリーグ優勝3度の常勝軍団に育て上げた。

 試合中は厳しい表情を崩さないが、コート外では女性らしい気配りもある。誕生日プレゼントのお返しに選手全員へ香水を贈り、リーグ戦前には選手の髪をといて恋愛について話し込むことも。世界を相手にどんな手腕を発揮するか。51歳。【共同】

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