■車いすパラ代表川野選手の歩み紹介
プロテニスコーチで鳥栖市在住の吉永寛和さん(40)を招いた教育講演会が同市の旭小であった。コーチを務めている車いすテニスのリオデジャネイロ・パラリンピック日本代表、川野将太選手(31)=大牟田市出身=が障害を乗り越えてたくましく成長していく歩みを紹介し、「諦めずに夢を追いかけて」とメッセージを送った。
4~6年生407人と多くの保護者が参加した。川野選手は17歳のときバイク事故で頸椎を損傷し車いす生活になったが、北京パラリンピックを見て自分も目指そうと決意。右手の握力がほとんどないためラケットをテーピングで固定してプレーする。
講演では、その挑戦をコーチとして支えている吉永さんが、川野さんを特集したテレビ番組を映し出しながら「ハンディがあっても、それは個性」と語り、そのポジティブな生き方を紹介した。児童からは「1日の練習時間は」「熱中症にならないの」などと質問が出ていた。
リオの前に児童たちが激励の言葉を送っていた返礼に、川野選手がビデオメッセージを寄せ、「みんな大きな夢を持って、支えてくれる周囲の人に感謝しながら前に進んでいってほしい」とエールを送った。
この後、6年生は車いすテニスを体験、前や横に操りながら懸命にボールを追いかけ歓声を上げていた。