泥団子を手に、壁に塗り付けていく児童たち=鹿島市の幸姫酒造

 鹿島市の古枝小の児童が25日、近くの幸姫酒造(峰松幸弘社長)で土壁作りを手伝った。環境に優しい伝統工法の魅力を知ってもらおうと、幸姫酒造の改修工事を手掛けている建築会社「夢木香(ゆめきこう)」(同市)と同酒造が企画した。

 幸姫酒造は1934年創業で、木造の蔵は築80年以上になる。西側の壁は同校通学路の県道に面しており、歩道整備のために約2メートル分内側に狭めようと、今年4月から改修を進めている。

 この日は1、2年生約60人が参加した。新しい壁には泥を支える竹が格子状に組まれており、土に稲わらを混ぜて作った泥が用意された。児童たちは手で泥団子にし、壁に投げ付けるようにして広げていった。2年の井上友聖君(8)と山口蓮陽君(8)は「泥にわらが入っていてのばすのが難しかったけど、楽しかった」と笑顔で話した。

 泥の原料は、解体した古い土壁も再利用した。夢木香代表の松尾進さん(63)は「土壁は壊した後も再利用でき、環境に優しい。失われている伝統工法の素晴らしさを知ってもらいたかった」と話した。蔵は来年3月ごろ完成予定。

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