いじめ認知件数及び、児童・生徒の暴力行為発生件数

 佐賀県内の国公私立の小中高校と特別支援学校が把握した2015年度のいじめ件数は351件(文科省速報値)で前年度を68件上回った。このうち公立学校は331件でこの10年間で過去最多となった。

 公立校のいじめ認知件数の内訳は小学139件(前年度比14件増)、中学126件(同45件増)、高校64件(同15件増)、特別支援学校2件(増減なし)。私立は中学10件(前年度比5件増)、高校7件(同10件減)だった。国立校は3件(同1件減)。

 文科省は昨年8月、初期段階や短期間のうちに解消したいじめなども漏れなく認知件数に含めるよう求めており、県教委は増加した一因とみている。

 公立校のいじめの内容は「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が最多の66.2%。「軽くぶつかられたり、遊ぶふりをして叩かれたり、蹴られたりする」の23.6%、「嫌なことや恥ずかしいこと、危険なことをされたり、させられたりする」が12.7%で続いた。

 県教委は公立校のいじめのうち、今年9月末現在で315件が解消されたと説明した。このほか、「一定の解消が図られたが、継続支援中」2件、「解消に向けて取組中」5件、転校や退学などが9件だった。

 不登校は公私立で1380人。公立は1241人で、小学213人(前年度比61人増)、中学754人(同64人増)、高校274人(同20人増)。私立は中学12人(同2人減)、高校127人(同6人増)だった。公立で再び登校を始めた割合は小学25.8%、中学18.8%、高校47.4%。

 暴力行為は公立学校で98件(前年度比51件減)、私立で12件(同4件減)。ただ、公立小学校では前年の3倍となる18件と急増しており、このうち児童間での暴力が14件と目立つ。県教委は「多くが感情のコントロールができなかったり、言葉によるコミュニケーションをうまく取れなかったりして、突発的な行為だった」と分析する。

 県学校教育課は「いじめの増加は学校がこまめに報告していると捉えることもできるが、300超のいじめがあることを重く受け止め、児童生徒が安心した学校生活ができるよう対応したい」としている。家庭や関係機関と連携を深め、未然防止と早期発見に努める。

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