高い煙突が目印の「千代雀酒造」=小城市三日月町

千代雀の酒蔵内部。典型的な酒蔵の造りは劣化が進み、市民の理解を得て早急な保護も必要になっている=小城市三日月町

■バルーン、建物2部門

 国道34号沿いかられんが造りの高い煙突が見える千代雀酒造(小城市三日月町)の歴史的建造物の重要性を知ってもらおうとNPO法人地域文化財研究室「まちのつぎて」は、旧酒造会社の母屋や酒蔵などを対象にフォトコンテストを開く。熱気球世界選手権会場に近い嘉瀬川沿いにあることから、同大会に合わせて実施。さまざまな視点で表現された作品を通して、建造物の新たな価値を発見する。

 千代雀酒造は、1868(明治元)年に創業し、「明治の書聖」と称された郷土の偉人・中林梧竹(1828~1913年)のパトロンとして創作活動を支えるほど隆盛を誇った。日本酒の生産は2002年に中止したが、映画「男はつらいよ」のロケ地に選ばれるなど明治時代の造り酒屋の建造物がそのまま残る。

 主に建築士らで構成する「まちのつぎて」は、地元からの要請もあり今年3月、現地でワークショップを開くなどして建造物の保存・活用を模索。28日から11月6日まで旧酒造会社近くで開かれる「2016佐賀熱気球世界選手権」に合わせて写真コンテストを開くことを決めた。

 今月16日にはワークショップを絡めた建造物の大掃除を行った。11月5、6日には写真撮影のため酒蔵など内部を開放する。コンテストは熱気球と建物が一緒に写り込んだ「バルーン部門」と酒蔵の外観や土蔵内部を撮影した「建物部門」に分けて募集する。応募締め切りは11月20日。

 「まちのつぎて」の江島文理事長は「素晴らしい作品を通じて千代雀酒造を多くの人に知ってほしい」と期待を込める。問い合わせは江島建築事務所内フォトコン係、電話0952(26)9404、メールアドレスmachinotsugite@gmail.com

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