三上真輝さん(奥)に教わりながら、針金を組んでランタンの構造を作る若手異業種メンバーら=嬉野市の和多屋別荘

■200体超作り手募集

 嬉野市の嬉野温泉商店街で毎年1月下旬から2月にかけて開かれてきた「あったかまつり」が、17回目を迎える今回から大きく変わろうとしている。実行委で制作したランタンを飾る形から、市民自らランタンを作り、演出する「宵の美術館」を計画する。200体以上のランタンで市体育館を巨大アート空間にしようと制作を始めており、多くの作り手を募集している。

 指導するのはランタンアーティスト三上真輝さん(63)=福岡県古賀市。明治期、青森県五所川原市にあった高さ20メートル以上の「立ちねぶた」を復活させた熟練者で、これまでも嬉野のランタンを作ってきた。

 あったかまつりは回を重ねる中で「マンネリになっていた」と木原靖弘実行委員長は語る。折しも市内の若者から「祭りに関わりたい」と申し出があったほか、全国100都市で開く地方創生プロジェクト「ジャパンデザインウィーク」に本年度、嬉野市が参加していたことで資金面のめども立った。三上さんとも意見を交わし、地域全体が「アートランタンの町」になるよう、数年かけて祭りの質を高めていこうと決めた。

 1年目となる今年、市体育館に作るのは巨大なナマズとメダカ、水草など計218体のランタンによる空間芸術。作品名は「ナマズの寝床」。ナマズは地元の神社の祭神・豊玉姫の使いとされ、その伝説が残る嬉野川の川底を表現する。

 実行委や若手異業種メンバーが三上さんから作り方を教わり、ノウハウを広めて作り手を増やしていく。色塗りで参加してもらおうと、市内の小中学校にも協力を依頼している。湯煙を表現するランタンの作り手も募集している。

 三上さんは「自分たちで一緒につくる祭りを体験してほしい」と呼び掛け、「今までにはない住民同士の深いコミュニケーションも生まれてくるはず」と期待する。制作協力は担当の鈴木さん、電話090(3108)3043。

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