地方都市の防災では「自主防災の意識を高めるリーダーの育成が大切」と訴えた高橋和雄長崎大学名誉教授=佐賀市文化会館

 防災活動参加への機運を高めようと、地域防災力充実強化大会in佐賀2016(消防庁など主催)が28日、佐賀市文化会館で開かれた。防災の専門家による講演や防災活動の事例発表を通して、いつ起きてもおかしくない災害に対し地域全体で備えることの大切さを確認した。

 消防団を地域防災の中核に位置付ける地域防災力充実強化法が3年前に施行されたのに合わせ佐賀で初めて開き、約900人が聴講した。

 高橋和雄長崎大学名誉教授が基調講演し、九州地方で過去発生した地震や豪雨による災害を説明した。地域住民が主体となって避難や防災に取り組む自主防災が減災に大きく寄与するとして、「継続的な活動には核となる防災リーダーの育成が必要」と訴えた。

 事例発表では、熊本県益城町消防団の本田寛団長が熊本地震時の消防団活動を報告した。日頃から無料通信アプリ「LINE(ライン)」を幹部や分団への連絡手段として活用しており、不通時でも画像で被害状況を伝え、迅速な応急復旧につながったと語った。

 神戸学院大学の女子学生グループ「防災女子」が女性目線で考えた非常食のアレンジレシピの発信を通した防災啓発活動の発表もあった。

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