A 佐賀県内の有効求人倍率が、バブル景気の1991年を上回り過去最高値を更新したね。

 D 更新したからといって喜べないよ。大都市圏の大企業との人材争奪戦を余儀なくされ、県内の中小企業は頭を痛めている。福祉や製造、飲食店の人手不足が解消していかないんだ。転職者が多く、雇用が流動化したバブル期とは状況が全く違う。「賃上げせざるを得なくて人件費が重くのしかかる」と、経営者は困っているよ。

 A 電力小売りの全面自由化が4月から始まったね。8兆円規模とされる家庭向け市場を開放し、全国で約400社の電気販売事業者が新規参入した。電気料金の引き下げ、サービス向上が目的だったよね。

 D 九州の販売事業者はわずか約30社にとどまっているよ。全事業者の1割に満たないんだ。購入先の選択肢が少なすぎるし、全面自由化の周知も十分になされていない。目的を達成する以前の段階だ。

 A 環太平洋連携協定(TPP)に反対するトランプ氏が米大統領選に就任するね。TPPに反対してきたJAは一安心なのかな?

 E そうでもないよ。「TPP失敗の腹いせで農協改革が再燃するかも」と、あるJA幹部は心配していた。予感は的中し、首相直属の規制改革推進会議がJAバンクの信用事業縮小などを仕掛けてきた。自民党の農林族議員の反対で押し戻されたけれど、火種は残っている。

 A 今年は県産タマネギが記録的な不作となり、秋口には野菜の価格が高騰した。

 E 天候にたたられた1年だったよ。1月の大雪でビワが壊滅状態になり、施設園芸のハウスが倒壊する被害も出た。4、5月の大雨でタマネギが成長することができなかった。価格高騰はもちろん、国が緊急輸入に乗り出すなど影響は全国に波及していったよ。9月には台風や大雨が北海道などを襲い、野菜全般が品薄になって値上がりする事態を引き起こした。来年は穏やかな天候になってほしいね。

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