キャッチボールで調整する広島・野村=マツダ

広島空港に到着した日本ハム・大谷=28日

 SMBC日本シリーズ2016は29日、マツダスタジアムに舞台を移して第6戦が行われる。予告先発は広島が野村、日本ハムは大谷ではなく増井と発表され、第2戦と同じ顔合わせになった。

 28日は試合がなく、両チームとも第5戦までを行った札幌から広島へ移動した。広島は野村、黒田ら一部の選手がマツダスタジアムで練習し、日本ハムは休養に充てた。

 日本ハムは本拠地で3連勝し、対戦成績を3勝2敗とした。日本シリーズはどちらかが4勝した時点で終了する。

「必ず勝ち第7戦へ」野 村

 …3連敗で32年ぶり日本一に後がなくなった広島は、先発陣がマツダスタジアムで調整した。第6戦先発の野村は投手コーチを座らせ、平地で強めの投球。中5日のマウンドへ「勝つだけなので。しっかり向かっていく気持ちを持っていきたい」と緊迫感を漂わせた。

 「しっかりと先頭をとっていく」と意気込む最多勝右腕は「必ず勝って第7戦にしないと、日本一はないので」と言う。その第7戦を託されるのは黒田が濃厚。第3戦は脚がつって六回途中に降板した。患部は問題ないそうで「しっかり準備し、マウンドに上がることがあるなら最高のパフォーマンスを出せるようにしたい」と話した。

 第6戦からはマツダスタジアム。黒田は「ほぼカープファンばかりの応援になる。アドバンテージはすごく大きい」と登板を見据えた。

〈中継ぎ登板も想定〉

 …日本ハムの大谷は当初の予想に反し、第6戦に先発登板しないことになった。「頑張りますということだけ。いついけと言われても中(継ぎ)も想定して、特にこだわりもない」と冷静だ。

 日本一まであと1勝とした栗山監督は「いろんな幅を広げて考えた。日本一になるために何が必要なのか」と悩み抜いた。第6戦からは指名打者制がない。大谷の起用法は明言せず「戦略上の問題なので。どういうふうに使うかは考える」と言葉を選んだ。投打の「二刀流」に挑む大谷が先発するには守備に就くしかないが「それはちょっと。(可能性は)ゼロではないけど…」と苦笑いした。

 大谷は第1戦で先発登板して6回3失点で敗戦投手となり、第2戦では代打で起用された。札幌ドームでの3試合は「3番・指名打者」で全て出場し、第3戦で延長十回にサヨナラ打を放った。再び敵地に戻り「広島でまたやれる。(球場の雰囲気は)個人的には気にならない」と頼もしい。

◆第6戦見どころ〈コイ継投に不安抱える〉

 マツダスタジアムに戻り指名打者制がなくなる。日本ハムは先発メンバーから大谷が抜ける打線をどう組むか。野村には第2戦で六回まで2安打1得点と苦しめられた。チームの13打点のうち計7打点を挙げている中田とレアードの前に走者をためられるかが鍵だ。

 3試合連続で逆転負けを喫した広島は継投に不安を抱える。接戦での終盤勝負は日本ハムのペースと言えるだけに、中盤までにリードを広げる展開が理想だ。増井を六回途中でKOした第2戦の再現を狙いたい。

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