杵島郡大町町の水川一哉町長は28日、町立病院の民営化を検討していることを明らかにした。町民への説明会で新武雄病院(武雄市)から経営移譲の打診があっていることなどを伝えた。参加者からは町立での存続を求める声が上がった。

 「町立病院が来年3月で閉鎖される」などの話が広がり、町が同日夜、町公民館で説明の場を設けた。約250人が集まった。

 水川町長は建物が築後40年で耐用年数を超え、耐震基準を満たしていないことを説明、「建て替えが課題だが町財政を考えると困難」とした。患者数は1日平均外来数が2007年度の180人から15年度は92人に減り、病床利用率も現在は64・6%で、ピーク時から20ポイント以上落ち込んでいるため「本年度は8千万円の赤字」と見通しを示し、「病床削減など国の方針も考えると数年で廃院も視野に入る」とした。

 民営化について「廃院を避けるため診療所を残して有償譲渡することで複数の医療機関と協議している」とした。新武雄病院には内科、眼科、整形外科のある診療所開設を求めていることや、別の病院と指定管理運営の話もしたが、建て替えが必要で厳しいことなども説明した。

 出席者からは「入院施設がなくなるのは問題」「民間は利益が出ないと撤退する」「性急な話。時間をかけて検討すべき」などの意見が出た。水川町長は「まだ話を聞いている段階。条件などさらに詳しいことが分かってくればあらためて説明したい」と話した。

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