世界選手権への意気込みを語る上田諭さん(右から3人目)ら日本代表選手=佐賀市久保田町

■風攻略へ無線で情報共有

 熱気球世界選手権が翌日に迫った30日、日本人選手7人が佐賀市久保田町の大会競技本部で会見を開き、意気込みを語った。7人は競技中に無線で情報を共有し、「チーム日本」として上位独占を狙う。選手たちは“前哨戦”のホンダグランプリに出場し、安定しない地上風に苦しんだ。気まぐれな佐賀の風をどう攻略するかが、成績を大きく左右しそうだ。

 県勢唯一の上田諭選手(佐賀市)、世界王者の藤田雄大選手(栃木)、佐賀大OBで日本王者の片平史郎選手(愛知)のほか、水上孝雄選手(栃木)、上田祥和選手(埼玉)、佐藤将史選手(茨城)、赤間晋選手(神奈川)が出場する。

 25機が参加したホンダグランプリ(28~30日)は、オーストラリアのマシュー・スケイフ選手が優勝。日本勢は、水上選手が2位、藤田選手は6位、上田諭選手は8位だった。

 王座防衛を目指す藤田選手は「今年は上空のはっきりした風と、佐賀らしくころころ変わる地上風のコンビネーションが多い」と感想。ほかの選手より早くターゲットを目指す、いつも通りの「早飛び」で勝負する。ライバルには、ホンダグランプリ1位のスケイフ選手を挙げた。

 10位以内を目指している上田諭選手は「105機が一気にターゲットに向かうので、思い通りに風を使えるかどうか心配している。競技設定とも戦うことになる」と語り、参加機の多い世界選手権の競技環境を警戒した。

 日本チームは、無線で情報共有する。最初にターゲットに到着した選手が後続の選手に進路を伝えたり、上空に気球があるかどうかを教えたりする。片平選手は「情報共有で何とか上位に食い込みたい」と、個人だけでなく、日本勢の躍進にも意欲を燃やす。

 世界選手権では線路から300フィート(約90メートル)の範囲を飛行制限する。競技への影響について水上選手は「通常、各自でそれぐらいの高さをとってフライトしている。競技への影響はないと思っている」と述べた。選手たちは、体調管理にも気を遣いながら、6日まで7日間を戦い抜く。

=熱気球世界選手権2016=

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