地上のクルーと無線で通信するパイロットの森幸弘さん

第1ターゲットの中央部には多くのマーカーが集中していた。競技終了後、計測員は中央までの距離を計測し、得点を決める

工場の煙突から上がる煙。競技者が風を読む手掛かりとなる

 2016佐賀熱気球世界選手権の競技が始まった10月31日、午前7時頃に一斉離陸した気球を大会オフィシャル機に乗って追った。(編集局メディアコンテンツ部 本山航大記者)

 気球の離陸はふわりと優しく上昇し、「いつの間にか」宙に浮く感覚。飛んですぐ、下から多くの人が笑顔で手を振ってくれた。

 会場から嘉瀬川を飛び越え、芦刈・牛津方面へ。パイロット歴30年の森幸弘さん(53)は、高度を約300メートルまで上昇させた。気球は風に乗りながら動くため、乗っていても風を感じない。「もし風を感じたら風向きが変わった合図」と森さんは語った。

 この日、ターゲットは3カ所に設置され、すでに最初のターゲットに接近した気球の群れができていた。この“密集状態”を避けるため、われ先にと気球を進めるか、後ろから他の気球を見て風の様子を見極めるか、各パイロットは技術や経験から判断する。

 各機が通過した後、最初のターゲットに近づくと、中央付近にマーカーが集中しており、技術レベルの高さがうかがえた。

 地上から見る気球は色鮮やかで華やかだが、空では競技者たちの勝負の駆け引きが繰り広げられていた。

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