佐賀県有明水産振興センターは31日、有明海の広域で行った高級二枚貝タイラギの生息調査結果を公表し、55カ所の定点観測で漁獲対象となる成貝はわずか1個だった。昨年調査で稚貝が多く発見された海域でナルトビエイの食害が数多く確認されており、5季ぶりの漁再開の見通しに暗雲が立ちこめた。

 調査は10月11~26日の期間の6日間実施した。1地点当たり100平方メートルで採取し、成貝は鹿島市沿岸の1地点にとどまった。稚貝は55点中21地点で確認されたものの、1地点36個が最高だった。

 1~2月の調査では、大牟田沖で1平方メートル14個の成貝が発見された地点もあったが、5~6月の調査でナルトビエイの食害を確認した。9月下旬から10月下旬にかけて一気に数が減った。

 調査結果は、藤津郡太良町の県有明海漁協大浦支所であった県潜水器業者会との会合で報告された。竹島好道会長は「漁再開に期待を寄せていたが、調査結果は残念で、受け止め難いものがある。

 独自調査で少しなりともいい兆しがあれば」と表情を曇らせた。同会は24日に独自の潜水調査を行い、漁の可否を判断する。

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