玄海原発3、4号機の再稼働時期などについて見解を語る瓜生道明社長=福岡市の九州電力本店

 九州電力の瓜生道明社長は31日、原子力規制委員会の審査が大詰めを迎えている玄海原発3、4号機(東松浦郡玄海町)の再稼働時期について、改めて年度内は困難との見通しを示した。2016年度の年間業績予想で玄海2基の再稼働を想定から除外、目標としてきた「年度内再稼働」を事実上断念した。

 16年9月中間決算の発表会見で示した。九電は10月28日に再稼働審査に関する申請書の補正書類を再提出したばかりで、瓜生社長は「今後の審査手続きを踏まえると、年度内の再稼働は厳しい」と語った。

 新たな目標時期は「いろいろ話すと批判が出る。できるだけ早くとしか申し上げられない」と慎重な言い回しに終始した。ただ、「玄海が動かなければ、赤字体質が続く」と早期再稼働に重ねて意欲を見せた。

 再稼働を見据えて佐賀県の山口祥義知事が設置を検討している第三者委員会に関しては、「どのような委員会になろうと、安全性に対する地域住民の理解を得ていく姿勢に変わりはない」と感想を述べた。

 塚部芳和・伊万里市長と松本茂幸・神埼市長が再稼働に反対を表明していることには「ハードルは高いが、特別点検などの取り組みを丁寧に説明したい」と安全性を強調していく考えを語った。再稼働すれば、4~5年で満杯になる見通しの使用済み核燃料の貯蔵施設建設では「再稼働する過程で検討していく」と具体的な解決策や見通しは明らかにしなかった。

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