調印した山口祥義知事とヤコビ大使=東京・芝公園のオランダ大使館

 佐賀県は31日、有田焼創業400年事業で協力してきたオランダと、さらなる交流の拡大を目指した新たな連携・交流協定を締結した。これまでのデザイン分野だけでなく、人的交流や学術、観光、スポーツ分野でも交流を展開する。アルト・ヤコビ駐日大使は「新たな時代の幕開けになると確信している」と期待感をにじませた。

 県は2013年11月、世界的評価の高いダッチ・デザインによって有田焼に新風を吹き込む狙いで連携協定を結んだ。その成果として、新ブランド「2016/」が誕生した。

 新協定は、この歩みをさらに多分野で発展させる。締結式は東京・芝公園のオランダ大使館で開かれ、山口祥義知事とヤコビ大使が調印した。山口知事は「佐賀藩主鍋島直正は自らオランダ船に乗り込んで最新の技術力を体感し、日本を動かす原動力とした。150年前からオランダとは特別な関係だった」と歴史に触れ、「自ら先頭に立って交流を深く進めていく。今日は結婚式だ。われわれの結婚生活を見守ってほしい」と笑いを誘っていた。

 本年度は県内高校生をオランダに派遣し、ホームステイを通じて人的交流を深める。文化芸術分野では、5月に好評を得たオランダジャズの県内公演に続く、演奏会を企画するほか、陶磁器の専門学芸員の交流も進める。

 観光、スポーツ分野では2020年東京五輪・パラリンピックに向け、観光客や事前キャンプ誘致に力を入れる。交流の裾野を広げるため、オランダへの理解を深める県民講座なども予定している。

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