鳥栖市教育委員会は1日、市学校給食センターの災害復旧工事で、適切な対応を取らず工事を遅延させるなど職務上の義務違反があったとして、部長級の江嵜充伸教育次長を降格して減給10分の1(1カ月)にするなど計3人を懲戒処分にしたと発表した。

 市教委によると、熊本地震で被災したセンターの復旧工事で、天井の一部に施工不良が見つかった7月23日、教育総務係の主査が施工業者と施工監理者を独断で現場に入れた。その後、天井ボードと壁の間の隙間不足が確認されたが、教育次長と係長は教育長に報告する手続きを取らず、適正な隙間を確保するためにボードの一部切断を認め、施工業者に作業をさせた。これらが原因になって復旧工事自体が遅れ、関係者に影響を与え、市の信用を失墜させたとしている。

 市は1日付で江嵜氏を次長級の教育総務課長に降格して減給し、教育総務係長を戒告、主査を減給10分の1(1カ月)にした。

 この処分を受けて、園木一博企画政策部長が部長級の教育次長に異動し、松雪努企画政策部次長が企画政策部長に昇格した。

 一方、施工不良を巡る市の聴取では、業者が「部分的な施工精度の良否の範疇(はんちゅう)」などと文書で回答した。被災の因果関係を調査する第3者機関でこの回答内容も検証する。

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