佐賀ゆかりの約600人が詰め掛けた「佐賀さいこう!応援団」の結団式=10月31日夜、東京・白金台の「八芳園」

 佐賀県は10月31日夜、佐賀の魅力を知る首都圏在住の県出身者や勤務経験者らに声を掛け、情報発信に一役買ってもらう「応援団」の結団式を東京都内で開いた。20~50代の現役世代を中心に想定をはるかに上回る約600人が参加した。知事肝いりのイベントとしては成功を収めたが、今後はこのネットワークを目に見える形でどう生かしていくかが課題になる。

 県人会や同窓会といった故郷でつながる団体は多いが、退職後の高齢者が中心で、若い世代が参加しづらく、企画力や行動力に欠ける面があった。観光誘客や移住促進を目指す県は、現役世代を主軸とした首都圏のネットワーク構築へ向け「佐賀さいこう!応援団」を発足させた。

 結団式には、県の部長級ら幹部が「ホスト役」として顔をそろえ、佐賀の酒や料理で参加者をもてなした。山口祥義知事は「佐賀県ファンがこんなにいるなんて、びっくりしている。佐賀を盛り上げ、世界を席巻していこう」と呼び掛けた。

 会場ではあちこちで名刺交換や記念撮影が行われ、若い世代らしく早速、SNS(ソーシャルネットワークサービス)で式の様子を発信していた。会社経営者の大石剛正さん(51)は「全然知らない人とも故郷の話ですぐに仲良くなれ、飲みに行く約束をした」と笑顔を見せた。会社員の中山晃一さん(35)は「佐賀という共通点でつながることのできる場は貴重だ。名刺交換した人にメールを送ってみたい」と話していた。

 県首都圏事務所の尊田重信所長は「現役世代による敷居の低い、肩肘張らないネットワークを構築していきたい。佐賀の魅力を伝える応援団として、SNSなどでの情報発信、拡散を狙いたい。今回のようなイベントも年1回の『オフ会』みたいにできればいい」と抱負を語った。

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