鮮やかに彩色された弁財天=多久市北多久町

■多久に集合身近に感じて

 日本には八百万(やおよろず)の神さまがおられるといわれ、全国に8万社以上の神社があります。そのほかに、路傍や田畑のそばに小さな石像や石の祠(ほこら)がまつられ、人々がさまざまな願いを託してきました。恵比須や大黒天は知られていますが、中には何の神さまかもよく分からなくなってしまったものも多いのではないでしょうか。

 江戸時代、石工の里である小城市牛津町砥川が多久領だったため、多久市内には多くの石造物が残っています。屋敷神として主に宅地の鬼門(東北角)に置かれることが多く「粗末にしても大事にしすぎてもたたられる」という「中央さん」。菅原道真の姿を刻み、学問の神として有名な「天神さん」はもともと「天津神」であり、自然災害を防ぐ神でした。

 七福神の一員である「弁財天」は池・沼・川の近くにまつられ水神として信仰を集め、本来は海神である「金毘羅(こんぴら)」は多久では水運の神として信仰されていました。五穀をつかさどる稲荷神など、まさに人々の願いの数だけ神さまがいるようです。

 このようなたくさんの神さまたちが、多久市郷土資料館で開催中の特別企画展「みなさまをお守りする多久の神さまたち」(11月27日まで)に大集合しています。日頃見過ごされがちな神さまたちを、身近に感じてみませんか。(多久市郷土資料館 志佐喜栄)

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