三瀬の秋空に子どもたちの音楽が響き渡った

■村と街の子ら、音楽で共演

 地域の仲間と山を歩くと、独りでは見つけられないものに出合う。山ブドウの色とりどりの実もその一つ。赤色や紫はよく見かけるが、青と緑色を合わせたようなターコイズブルーの実にはまるで秋の空のように心が吸い込まれる。

 雨から始まった三瀬ふれあい祭りも2日目の空は徐々に上がってきた。今年初参加の成章中吹奏楽部の演奏が祭りのフィナーレを飾った。お祭りに関わった地域の人たちがステージの前にぞくぞくと集まり、「おまえの次女はどこだ」と口々に聞いてくる。

 ラストの演奏は三瀬小中の子どもたちが合唱で加わった新アレンジの「故郷」だった。それに合わせたように村を覆う雲が波間のような青空に変わり、村と街の子どもたちの音楽が一面に響き渡った。

 子どもたちを見つめる大人のまなざしはどこまでも穏やかで、すべてが自分たちの子どものような感覚に包まれたこの上ないひと時になった。(養鶏農家)

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