こども園の在り方を探る座談会で語る「まちの保育園」の松本理寿輝代表(右)と建築家の馬場正尊さん=唐津市厳木町の旧本山小体育館

 唐津市厳木町に新設される認定こども園を核にしたまちづくりを探る座談会「こども園からハジマルまちづくり」が10月29日、同町の旧本山小体育館で開かれた。市は同町の公立幼稚園・保育園3園の統合民営化を計画中で、町民ら約100人が町の大きな転換点という意識を共有しながら先進事例を学び、理想的なこども園の在り方へ認識を深めた。

 現在、市は中島地区のJA選果場跡地に民設民営のこども園を建設する方針。場所選定では約600人分の署名で再検討されるなど住民の関心が高い。選果場跡地は市役所支所、コミュニティセンターなどの機能を併せ持つ複合施設の建設予定地でもある。

 座談会では、都内で「まちの保育園」を経営する松本理寿輝(りずき)さん(36)が取り組みを紹介。「0~6歳までの人格形成期に、良い出会いと実体験を提供する」との考えに立ち、地域と保育園を橋渡しするコーディネーターを配置するなど、地域に開かれた保育園の実践を語った。

 松本さんは「幼稚園や保育園は地域の若い人(保護者)たちのネットワークを一番つくりやすい。高齢化している自治会と一体化することで、まちづくりにも貢献できる」とも述べた。

 伊万里市出身の建築家・馬場正尊さん(48)も講師の一人として「思いのある町には思いのある組織やチームがやって来る」と話し、事業者公募ではプロセスや地域の思いを伝えるようアドバイス。松本さんも「こういう集まり自体が素晴らしい。行政や事業者から呼ばれることはあるが、市民から招かれたのは初めて」とエールを送った。

 座談会は母親たちで結成した厳木の将来を考える団体「きゅうらぎデザイン」が開いた。

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