闘病生活などの実体験を基に、命の尊さを訴える村岡智彦さん=吉野ヶ里町の東脊振小学校

 子どもたちに命の大切さを伝えようと10月29日、吉野ケ里町の東脊振小で6年生を対象にした道徳授業「いのちの教育」があった。西九州大講師の村岡智彦さんが「生きるとは」と題してがんを患った自身の闘病生活について話し、児童は話を聞いたり、保護者を交えたグループトークをしたりして命について考えを深めた。

 村岡さんは15年ほど前、小腸にがんが見つかり手術した。その後は生活改善に取り組み、毎朝1時間かけて料理する習慣をつけたといい、「出前の電話1本で料理が届く時代は、便利だけれど生きている実感がない」と持論を語った。命がなぜ大切かという問いに対しては、死が必ず訪れる「有限性」と先祖代々引き継いできたバトンをつなぐ「連続性」を挙げ、「生きていることを1日1日感じて」と呼び掛けた。

 講演後には、保護者や地域住民とともに命の重みを考えるグループトークも行い、児童らは大人たちの命に対する思いに耳を傾けていた。

このエントリーをはてなブックマークに追加