10月下旬に開かれた日本最大のIT専門展。オプティムのブースでは、日本マイクロソフトなど提携企業の担当者も説明役を担い、関心を集めた=千葉県の幕張メッセ

 ソフトウエア開発のオプティム(本店・佐賀市、菅谷俊二社長)は、人工知能(AI)などの先端分野で日本マイクロソフト(東京)と技術提携を始めた。顧客のデジタル情報を相互利用し、データ解析技術を磨き上げる。両社の基本ソフトやサービスの導入コストを低減するとともに、使い勝手も向上させて企業などへの導入拡大を狙う。

 情報端末の制御から蓄積されたデータの解析までを一括して行うオプティムの基本ソフト「Cloud IoT OS」に、映像や音声などの解析機能を持つ日本マイクロソフトのサービスを組み合わせる。

 いずれもAIを活用した高度な解析が可能で、「Cloud IoT OS」は多くの機器がネットワークでつながる「モノのインターネット(IoT)」にも対応している。

 インターネットの拡大に伴い、「ビッグデータ」と呼ばれる膨大なデジタル情報の活用が注目されている。AIの導入で瞬時の情報処理が可能になる一方、既存ソフトやサービスを利用する際には、顧客が個々の用途ごとにデータの組み替えなどを行う必要があり、導入コストの増加が普及のネックになっている。

 両社は技術提携でこうした課題を解消し、顧客の利便性向上を図る。ネットワークカメラの映像から顧客の年齢や性別を分析して消費動向を探ったり、日本マイクロソフトの顔・声紋認識機能を組み合わせて不審者を検知したりするなど、幅広い利用が見込まれるという。

 データ活用の需要拡大を見据え、オプティムはこのほか、オムロンヘルスケア(京都府)など3社とAI分野で提携しており、「多くの企業が先端技術を利用できる環境を整え、新たなビジネスモデル構築をサポートしていきたい」と話している。

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