米国は何かにつけビッグサイズである。先月訪れた首都ワシントン。街を歩けば太った人が多いのに気づく。おなかをユサユサ揺らす感じだ◆レストランの料理も概して量が多いし、カフェのコーラ、水さえもカップが日本の倍はある。ハンバーガーやピザなどファストフードを中心とする外食産業が発展した1980年代以降、肥満の人が急増し、貧困層に顕著なのはハンバーガーにコーラといった偏食が原因だともいわれる◆当然、肥満は糖尿病とも関係がある。それは米国だけでなく、世界的な傾向だ。世界保健機関(WHO)が対策に乗り出し、砂糖を多く含む清涼飲料への課税強化を各国に呼び掛けた。これが効いたのか、「ペプシコーラ」で有名な米飲料・食品大手のペプシコは、世界で販売する自社飲料に含む砂糖の量を減らすという◆WHOの一手で商品戦略の変更を迫られた感じだが、ほかの飲料メーカーにも波及しそうだ。世界の肥満人口は1980年から2014年にかけ、2倍以上になり、成人の4割が太り過ぎという。糖尿病も増え続けている◆たばこの税を重くし、喫煙者が劇的に減ったことにならったようだが、果たして成り行きやいかに。ダイエットばやりなのも、見た目のことだけではないだろう。健康を考え、何事も過剰摂取というのは避けたいものだ。(章)

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