大勢の観客が見守る中、お旅所の砂地に曳き込まれる13番曳山「鯱」(左)=唐津市の旧大成小グラウンド

今大会初となった午後の公式競技。一斉に離陸したバルーンが来場者の頭上を通過した=佐賀市の嘉瀬川河川敷

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に内定している唐津神社の秋季例大祭「唐津くんち」は3日、お旅所神幸が行われ、晴天に恵まれて昨年より2万人多い29万人(唐津市発表)が沿道を埋めた。祭りのハイライト「曳(ひ)き込み」では、砂地を進む絢爛(けんらん)豪華な曳山(やま)と大勢の曳き子の迫力で、熱気は最高潮に達した。佐賀市の熱気球世界選手権は午前、午後とも競技があり、22万2千人が大空に映えるバルーンに見入った。

 唐津神社に集結していた曳山は午前9時半、1番曳山「赤獅子」を先頭に制作年代順に出発。軽快な囃子(はやし)に乗って、城下町の風情が残る街を練り歩いた。

 正午からは、旧大成小グラウンドのお旅所で曳き込みがスタート。曳き子たちは、今年入れ替えられた砂に足を取られながらも、「エンヤ」「ヨイサ」の威勢のいい掛け声に合わせ、獅子や兜(かぶと)、竜などをかたどった巨大な曳山を懸命に引き寄せた。約1時間20分をかけ、最後に13番曳山「鯱(しゃち)」が所定の位置に納まると、見物客から大きな拍手が送られた。

 14番曳山「七宝丸」は、2日の宵(よい)曳山で車軸が故障し、曳き込みに間に合わなかったが、修理を終え、この日の最終盤に合流した。

 競技4日目となった熱気球世界選手権は、期間中初となる午後競技を実施、午前と合わせて5タスク(競技種目)をこなした。午後競技では、バルーン105機が嘉瀬川河川敷から飛び立ち、観客の頭上を通過するたびに歓声が上がった。

 広島県から訪れた湯野宮芳博さん(68)は「本当にすごい。来たかいがあった。少し風があったけど、パイロットの絶対に飛ぶという熱い思いを感じた」と話した。競技は6日まで。

■きょうの日程

 【熱気球世界選手権】6時45分 競技飛行▽9時 バルーンファンタジア▽14時45分 競技飛行

 【唐津くんち(町廻り)】10時 唐津神社前出発▽12時半 JR唐津駅前の米屋町通りに勢ぞろい▽14時半 曳き出し▽16時40分ごろ 曳山展示場へ格納

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