政府の構造改革徹底推進会合は2日、医療・介護分野での人工知能(AI)の研究開発と産業化に向けた工程表案を公表した。AIが人の意思を予測して動く高度な介護ロボットを、2030年以降に実用化する目標を盛り込んだ。

 AIは、第4次産業革命の実現をけん引する中心的な最先端技術。AI技術開発の司令塔である産官学組織「人工知能技術戦略会議」が中心となって工程表を取りまとめ、来年半ばに策定する成長戦略に盛り込む。

 工程表案によると、30年以降には、AIが介護を受ける人の表情や声色から精神状態や感情を理解しロボットが作業に当たる。人に代わって一定の作業ができるロボットの開発や導入が進んでいるとも想定した。

 20年から30年までは、人の意思で動いたり、介護者と協調して動いたりするロボットの開発や利用が進むと予測。人の動作や行動パターンをAIが学習し、独居老人らの体調の異常を検知する見守りシステムの実現も目指す。AIを活用する分野としては「健康、医療・介護」、「空間の移動」、「生産性」、「セキュリティー」の四つを挙げた。健康や医療、介護分野では、AIによる情報の分析で作業効率を高め、社会保障費の抑制につなげたい考えだ。【共同】

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