半分欠けた状態で見つかった、下中杖遺跡から出土した「子持ち勾玉」=吉野ヶ里町中央公民館

 吉野ケ里町の下中杖遺跡から県内でも出土例が少ない「子持ち勾玉(まがたま)」が見つかった。複数の小さな勾玉が付着している珍しい形状の遺物で、5、6日に町文化祭で展示する。町社会教育課は「めったに見られない機会」と来場を呼び掛けている。

 調査は8~9月に個人の住宅建築に伴い実施した。縦2メートル×横2・5メートルほどの土坑が見つかり、子持ち勾玉1点(約5センチ)と大量のカキ殻などが出土した。子持ち勾玉は半分が欠けた状態で、カキ殻は30センチに及ぶものもあった。ほかに見つかった杯から土抗は古墳時代のものとみられる。子持ち勾玉の町内での出土は24年ぶり3例目。

 公開に合わせ、町内の下石動(いしなり)遺跡・瀬ノ尾遺跡、小城市の石木遺跡から出土した子持ち勾玉と、佐賀市の東名遺跡、神埼市の詫田(たくた)西分遺跡、みやき町の町南遺跡から出土したカキ殻を展示する。

 また、下中杖遺跡の発掘調査で同時に出土した貝類や獣骨類、土器なども展示し、担当者は「当時の人々の生活に思いをはせてもらえたら」と話す。

 展示は町中央公民館で午前9時~午後4時半(6日は午後4時まで)。問い合わせは町社会教育課、電話0952(37)0340。

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