鳥栖-甲府 後半31分、甲府から先制点を奪い、サポーターに向かってガッツポーズを見せる鳥栖FW豊田=山梨中銀スタジアム(撮影・山田宏一郎)

■偉業逃すも「悔いなし」

 前人未到の「5年連続15得点以上」という偉業に挑んだ鳥栖のエース豊田。記録には2点届かなかったが、最終戦で決勝点を挙げて勝利に貢献し、「15点取れなかったことは実力不足。だけど、懸命にやった結果に悔いはない」と胸を張った。

 偉業達成に向け、この試合で豊田に課せられた命題はハットトリック。「可能性がある限り頑張りたい」と臨んだが、ゴールに執着しすぎることなく、いつも通りにチームプレーに徹した。

 そんな中で後半31分、DF三丸のクロスを相手GKがファンブル。「チャンスがこぼれてきた。地面を蹴ってしまったけど、ボールをしっかり捉えることはできた」と右足で流し込んだ。

 昨季は度重なるけがに泣きながらも16得点を挙げ、三浦知良(横浜FC)の持つ「4年連続」の記録に並んだ。迎えた今季。開幕前「記録が懸かっているので、どんなシーズンになるか楽しみ」と話した。重圧を楽しんでいるようにも見えた。

 前半戦は5ゴール。思うように得点を伸ばせなかった。それでも焦りも、諦めもしなかった。今季8点目を挙げた7月の湘南戦後、「懸命にプレーした結果、届かなくても悔いはない」と話したが、その気持ちは最後まで変わらなかった。

 記録にはあと一歩届かなかったが、この5年間で積み上げた得点は83。「自分を褒めたいし、何より助けてくれた仲間に感謝したい」と振り返る。そして「あと何年できるか分からないけど、また5年かけてやればいい。記録は塗り替えていくもの」。ピッチに立ち続ける限り、新たな挑戦を続けていくつもりだ。

=J1リーグ第2ステージ最終節=

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