オスプレイの基本的な飛行経路

悪天候時想定の経路

 佐賀空港への自衛隊新型輸送機オスプレイ配備計画に関し防衛省は4日、デモフライト(試験飛行)の概要を公表した。8日午前に約1時間20分、在沖縄米軍の1機が飛来し、配備された場合に飛行する空港周辺の経路など3ルートの飛行と滑走路上でのホバリングを実施する。

 試験飛行は、佐賀県や漁協などが要望し、防衛省が米軍と調整していた。使用機は沖縄県の米軍普天間飛行場に配備されている米海兵隊のMV22で、佐賀空港への配備予定と同じ機種になる。民間機の離着陸がない8日午前10時20分~同11時40分ごろ飛行する。

 離着陸時の基本パターンとなる滑走路と並行する東西8キロ、有明海沖合4キロを周回する空港南側のルートを複数回飛行する。緊急時の想定で一部に住宅街がある佐賀市川副町側4キロを巡る北側のルートを1回、悪天候時の福岡県柳川市や杵島郡白石町の上空を飛行するルートを1回行う。滑走路上では、配備された場合に訓練を予定するホバリングを数分間実施する。

 騒音測定は、昨年4月の試験飛行時の5カ所に、住民から要望があった海上など5カ所を加えた計10カ所で行う。当日は雨の予報が出ており九州防衛局は「パイロットが視界を確保できないと判断すれば中止や変更の可能性がある」と説明し、午前9時ごろまでに決定するとしている。

 試験飛行4日前の概要公表で、チラシなどでの告知ができなかったことについて防衛局は「米軍側と調整をしてきたが、時間がなく大変申し訳ない」と陳謝した。概要はホームページでの確認を呼び掛けている。

 佐賀県は独自に騒音測定を予定、山口祥義知事も現場で視察する。県企画課は「概要に合わせて準備を進めたい」としている。県有明海漁協は、空港周辺の海上2カ所と堤防の計3カ所に職員を配置し、漁業への影響を調べるために水中の騒音も測る。漁船漁業が主体の大浦支所は独自に船を出し、騒音や風圧の確認を検討している。

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