鳥栖駅舎の現地保存を求めることを決めた鳥栖市文化財保護審議会=鳥栖市役所

 JR鳥栖駅舎の文化財的価値を検証している鳥栖市文化財保護審議会(高尾平良会長、8人)は4日、「建築文化財、歴史遺産として価値を有する」との答申をまとめた。「建築当初の姿に復元して現地保存を求める」との提言と合わせて、近く市教育長に提出する。

 答申に基づく提言では、復元での現地保存を要望し、利便性を高めるための駅周辺整備にも配慮しつつ「よりよいまちづくりのために駅舎保存と事業との最善の調整を図られることを強く望む」と慎重に検討するよう求めている。

 審議会では、委員から「開発と保存は矛盾しない。橋上駅と現駅舎の共存が望ましく、観光資源にもなり得る」との意見も出た。高尾会長は「やむを得ず、という形での答申ということを市執行部に伝えてほしい」と述べて審議を締めくくった。

 市は来年3月までに駅周辺整備の基本計画をまとめ、橋上駅の位置や駅前広場の範囲を決める予定で、答申はその検討委員会に報告される。

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